「Kindle & (プチ)自炊」セッション振り返り (技術ひろば.net 2011年1月) #hirobatech

技術ひろば.net 2011年1月の勉強会で、Kindle について1コマ話しました。

最近、 Kindle がお気に入りです。
(Kinect ではありません、念のため。最初はシャレで違うよと言ってたんですが、本当に間違える人がいたりします)

私が Kindle に求めたもの、というより電子ブックリーダーに求めたものはこんな感じ。

  • いつでも、どこでも、すぐに」本を読める
  • 画面が見やすい
  • バッテリーの持ちがいい
  • 電車内などで片手でも操作しやすい

選択肢としては、もちろんスマートフォンや iPad もあります。これらももちろん素晴らしいデバイスです。自分だって、Windows Phone 7 も Windows Mobile もガラケーも持っています。
ただ、読書という観点で言うとスマートフォンや iPad では満足できない点があります。

  • スマートフォンでは小さすぎる、iPad では大きすぎる
  • バッテリーの持ちを気にしないといけないし、すでにそういうデバイスを持っているとこれ以上バッテリーが気になる荷物は増やしたくない
  • 他の用途にも使う以上、読書を始めるまでにアプリを立ち上げるなどいくつか操作しなければならないことが多い

純粋に読書のための道具としては Kindle は今の自分にはベストの選択です。
技術書みたいに重くてかさばる本って読むためにそれなりの気合いがいると思います。または、ちょっと気になるという程度の本は持ち歩けるはずもありません。Kindle はどちらに対してもハードルを下げてくれます。
さらに、たまには文芸だって読みたいよねと思うこともある。
どんどん読む、とりあえずあれこれ持ち歩く。それを可能にするツールが Kindle だと思います。

Kindle に代わるもう一つの選択肢としては、ソニーリーダーもあると思います。 電子インクなのにタッチ操作ができるというのは魅力です。
ただしすでに Kindle を持っている身としては、どうしても欲しいというものではなかったということです。今から電子ブックリーダーを買うのであれば、十分候補になっていたはず。


“自炊” については、それ自体を目的、というか楽しみにしているような人もいるけど、自分にとってはあくまでも手段です。

なぜ自炊するかというと、リアル本棚を整理できて、かつせっかくの Kindle を活用するコンテンツを増やせるから。
決して広いとは言えない家に住んでいるので、蔵書も大した数ではない。それらを裁断するために、置き場所に困るような高い裁断機は本末転倒です。スキャナも同じ。

ということで、私の自炊はカッターナイフとカッティングシートを使います。個人用途ならこれで十分。ただし、軽作業用と言われる小型のカッターは切っている間に刃がブレてストレスがたまるので、一回り大型の500円程度のものがオススメ。文房具屋でパッケージに一般作業用と書いているようなものです。

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スキャナも大型のものではなく、Canon の DR-150 を使っています。折りたたむと本棚の上に乗せて収納できるので邪魔にならないのに、個人で使う分には十分な速度でスキャンしてくれます。
勉強会場で実際にスキャンをお見せしましたが、サイズとスキャンスピードに驚いてくれた人が多かったようです。

Canon imageFORMULA DR-150
Canon imageFORMULA DR-150

自宅や仕事場の近く、通り道に FedEx Kinko’s があれば、裁断サービスを利用するという手もあります。
100円でバッサリやってくれます。大型の算段木を買うお金があれば、何冊裁断できるでしょうね。
もちろん、本を持って外出しないといけないので一度にたくさんはできないと思いますが、仕上がりは確かにきれいです。さすがプロの技って感じです。

もう一つ、「自炊=電子ブックリーダーで読むコンテンツを増やす手段」だと考えると、本を読むためには素直に電子ブックを買ってしまえばいいわけです。その意味でセッションタイトルを (プチ)自炊 としてみました。
“技術者” という観点で言えば、Amazon.com の Kindle Store と Oreilly.com がオススメ。特に Oreilly は1冊買うと pdf, mobi, epub などマルチフォーマットを自由にダウンロードできます。


なんのための道具か、なんのための自炊かを考えた結果、Kindle とカッターナイフになりました、というお話でした。

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