Intel Joule に Windows 10 IoT をインストールするステップ・バイ・ステップ

高性能マイコンボード(高価格でもありますけど)の Intel Joule
Windows 10 IoT Core が動作するボードでもあります。温度や加速度を取得するだけの単なるセンサーデバイスとして使うよりは、性能を生かして画像処理などをさせるといいんでしょうね。

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Windows 10 IoT のインストールは手順が多くて面倒ではありますが、難しいところはありません。Windows 10 IoT の Get Started の手順通りにやるだけです。
ただ日本語の情報をほとんど見かけないので、ここでは画面キャプチャとともにステップバイステップで紹介します。


■ 用意するもの

Joule に Windows 10 IoT をインストールするにはいくつか用意するものがあります。

  • USB メモリー・・・インストールメディアとして使用します。空のもの、または中身をすべて削除してもいいものを用意してください。インストール完了後は不要です。
  • USB 接続のキーボードおよびマウス
  • USB ハブ・・・Joule は USB ポートを1個しか持っていません。が、インストールメディ、USB キーボード、USB マウスをすべて接続しなければなりません。ということでハブが必要です。
  • micro HDMI のケーブルまたはアダプターとディスプレイ・・・Joule は HDMI ディスプレイが接続できますが、端子がmicro HDMI です。
  • 12V 3A の電源ケーブル・・・ここが落とし穴ですね。なかなか持ってないと思います。私の場合は運よく NVIDIA Jetson TK1 を持っていて、これの電源ケーブルが使えました。持ってない方は、スイッチサイエンスさんあたりで買えます。

■ デバイスの選択

Get Started に沿って、まずはデバイスを選択します。ここでは当然 “Intel Joule” です。

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母艦が Windows 10 であることが前提ですが・・・確認するまでもないですね。

 


■ Windows Assessment and Deployment Kit のダウンロードとインストール

Windows Assessment and Deployment Kit をダウンロードします。

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インストールは特に迷うところはないと思います。デフォルトのままでウィザードを進めます。

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デフォルトで進めると、Windows ADK は “C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10” にインストールされます。

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ここで Windows  を再起動します。

 

■ インストールメディアを USB メモリーに作成

Joule で Windows をブートしてインストールするために Windows PE を作成します。先ほどインストールした Windows ADK を使用します。
インストールメディアとして使用するのは空または中身をすべて削除してもよい USB メモリーです。容量は 16GB で十分です。(もっと小さくてもいいと思いますが、私の手元にはありませんでした・・・)
以下のツールを実行するとドライブの中身がすべて消されるので注意してください。(この手の作業の基本的な注意事項ですね)

Windows のメニューにある [Windows Kit]-[展開およびイメージングツール環境]管理者として実行します。

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コマンドプロンプトが開いたら、

copype amd64 C:\WinPE_amd64

を実行して、作業フォルダー(C:\WinPE_amd64)に WinPE のファイルを展開します。

2016-12-25 22-50-51

続いて、

MakeWinPEMedia /UFD C:\WinPE_amd64 E:

を実行します。(※最後の “E:” の部分は、インストールメディアを作成する USBメモリーのドライブ名)

2016-12-25 23-52-46

 

■ インストールコマンドのダウンロード

Joule に Windows 10 IoT をインストールするためのコマンドを、インテルのサイトからダウンロードします。

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ZIP ファイルを展開すると、”JouleInstaller.cmd”なるファイルがあります。これを先ほど作ったインストールメディアのルートにコピーします。

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■ Windows 10 IoT Core のイメージのダウンロードとコピー

Windows Insider Preview Downloads のサイトから、Joule 用の Windows 10 IoT Core のイメージをダウンロードします。

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ダウンロードした iso ファイルをダブルクリックでマウントすると、msi ファイルがあるので、これをインストールします。

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これで “C:\Program Files (x86)\Microsoft IoT\FFU\Broxton” に “flash.ffu” というファイルがあります。

これをインストールメディアの USB メモリーのルートにコピーします。

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以上で、インストールメディアは完成です。次はこれを Joule に接続して Windows 10 IoT をインストールします。

 


■ BIOS アップデート用に PC にドライバーインストール

Windows 10 IoT をインストールする前に、Joule の BIOS のアップデートが必要です。この手順は購入後に一度だけ必要です。

Intel の こちらのページ にアクセスして、BIOS アップデートに必要なドライバーを PC にインストールします。
Joule_BIOS_2016-11-15-161-Public.zip” (今後ファイル名が変更される可能性はあります)がそれです。ダウンロードしてください。

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ダウンロードしたファイルを展開したら、”FlashUsbDriver-1.0.0.exe”を実行して、ドライバーをインストールします。。”DNX\DNX-dldrcli\installer”フォルダーにあるはず。

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■ Joule 本体の BIOS アップデート

Joule 本体の BIOS をアップデートします。購入後に一度だけ必要です。

このあと、PC と接続するために Type C USB ケーブルを接続しますが、それ以外は USB、micro SDなどすべて取り外します。ここでは電源ケーブルも繋ぎません

すべての周辺機器が接続されていない状態で、Joule 本体の “DNX Boot” ボタンを抑えたままで、PC と Joule とを付属の USB ケーブルで接続します。接続後は DNX Boot ボタンを離してもかまいません。

Joule が認識されれば、PC のデバイスマネージャーでは、ユニバーサルシリアルバスデバイスに “Inte DnX Device”というデバイスが見えるはず。

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Joule が認識されることを確認したら、BIOS アップデートを行います。
展開したフォルダーにある “Joule_C0-X64-Release-161-Public_DNX.bin”が BIOS ファイルです。コマンドプロンプトを開き、“DNX”フォルダーにある “Flash.bat”で bin ファイルをインストールします。

Flash.bat Joule_C0-X64-Release-161-Public_DNX.bin

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私は bin ファイルが一つ上のフォルダーにある状態で実行しましたが、特に問題なく BIOS アップデートに成功しました。念のため、スペースや日本を含まない場所に置くのがいいと思います。

 

■ Joule の準備

いよいよ Joule 側の作業に入ります。まずは、通電する前に以下を確認します。

  • USB ハブ経由で、インストールメディアの USB メモリー、USB キーボード、USB マウスを接続
  • インストールメディア以外の USB メモリー、microSD が接続されていない
  • HDMI ディスプレイに接続

確認できたら通電します。

 

■ Joule の BIOS 設定変更

Intel のロゴが表示されたら、すぐに F2 キーを押します。これで BIOS 画面に遷移します。

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[Device Manager]-[System Setup]-[Boot] と進んで、”OS Selection” を “Windows” にします。(デフォルトでは “Linux” が選択されているはず)

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F4 キーで設定を保存すると、自動的に Joule が再起動されます。Intel ロゴでもう一度 F2 キーを押します。

[Select Boot Manager] で “EFI USB Device” を選択します。これでインストールメディアから起動します。

 

■ Windows 10 IoT のインストール

いよいよインストールの最後の手順です。

コマンドプロンプトが自動的に開くので、C ドライブに移動して、ルートにある “JouleInstaller.cmd” を実行します。(先ほどこのファイルをコピーしたはず)

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しばらく時間がかかりますが、バーが 100% まで伸びて、”The operation completed successfully” と表示されればインストール成功です。

引き続きコマンドプロンプトで “wpeutil reboot” と入力して、Joule を再起動します。

 

■ Windows 10 IoT の起動

Joule が再起動されると、Windows 10  IoT が起動します。初回は少し時間がかかりますが、あとは他の Windows 10 IoT デバイスと同様です。

言語、ネットワーク (Wifi) の設定をします。

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IoT Dashboard でもちゃんと見えますし、デバイスポータルで設定確認・変更することもできます。
デバイスポータル、Raspberry Pi のものに比べると、ちょっとかっこいいですね。

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おつかれさまです。以上で、Joule への Windows 10 IoT のインストールは完了です。高性能 Windows 10 IoT デバイスなので、おもしろい使い方をしたいですね。

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カテゴリー: Intel Joule, Windows 10 IoT タグ: , パーマリンク

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