#Chromebook に開発環境 (+ #VSCode ) を構築する手順

2021年末に突然思い立って Chromebook を買いました。HP Chromebook x360 14c です。
手元に届いたのは年を跨いだので、使い始めて1か月ちょっと経ちました。

せっかくのデバイスを単なるブラウジングとか動画再生用のマシンにするのはもったいないので、開発もできるスペックにしようと思い “Plus” のクラスのマシンを選択しました。

開発環境構築は難しくないはずなんですが、

  • Linux の有効化
  • 日本語関連パッケージのインストール
  • Visual Studio Code のインストール

が一箇所にまとまっている情報を見つけられらませんでした(探し方が悪いだけかもしれない)。
ということで備忘録代わりにここに書いておきます。
(よそのサイトを見ながらやっただけなのでオリジナリティーは無いです)

機種とかバージョンとかによっては違いはあるかもしれませんが、この記事の意味がなくなるような大きな違いはないと信じています。


大まかな手順は、

  1. Linux の有効化
  2. 日本語関連パッケージのインストール
  3. Visual Studio Code のインストール
  4. (おまけ) Python のインストール
  5. (おまけ) JavaScript, Node.js のインストール

です。簡単。


■ Linux の有効化

参考にしたのは Chromebook の公式のヘルプ

Chromebook の設定で、[詳細設定]-[デベロッパー] を選択して [Linux 開発環境] を “オンにする” をクリックします。

途中でユーザー名とディスクサイズの指定がありますが、悩むことはないでしょう。

Linux が有効化されると ターミナル が使えるようになります。これで Chromebook は晴れて開発機です。全然難しくないですね。


■ 日本語関連パッケージのインストール

ただし一つ問題なのが日本語入力。

日本語 Chromebook であっても Linux では日本語が使えません
「Alphanumeric で純粋にコードを書くだけ!」であればこのままでもいいんでしょうが、なかなかそうもいかないと思います。大概はコメントだってドキュメントだって書きたいわけですから。

そこで日本語関連パッケージをインストールします。
こちらの記事 を参考にしました。こういう情報は本当にありがたいです。

最初にパッケージを更新します。

sudo apt update
sudo apt upgrade

日本語関連パッケージをインストールします。

sudo apt install task-japanese
sudo apt install fonts-ipafont
sudo apt install locales-all

ロケールを変更します。

sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8
source /etc/default/locale

Mozc をインストールします。

sudo apt install fcitx-mozc

fcitx の環境変数を設定します。
/etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf の最後に以下を追加します。
読み取り専用属性が付いていると思うので、”sudo vim” とかで開きます。
(どうしても毎回忘れるんですが、以下のペーストは Shift+Ctrl+v でどうぞ)

Environment="GTK_IM_MODULE=fcitx"
Environment="QT_IM_MODULE=fcitx"
Environment="XMODIFIERS=@im=fcitx"
Environment="GDK_BACKEND=x11"

Linux の起動時に fcitx を一緒に起動するようにします。
~/.sommelierrc ファイルに次の1行を貼り付けます。(もともとはコメント行だけのファイルがあるはず)

/usr/bin/fcitx-autostart

以上で日本語関連パッケージのインストールと環境設定は終了。
ターミナルを再起動します。

これで次からは、半角/全角 キーで日本語入力できるようになります。


■ Visual Studio Code のインストール

最後に Visual Studio Code をインストールすると開発環境としては完成です。

参考にしたのは、マイクロソフトの公式サイトに載っているブログ記事。
Learning with VS Code on Chromebooks

VSCode インストールの前に、GNOME キーリングをインストールします。
認証キーをローカルに保存するのに必要です。

sudo apt-get update
sudo apt-get install -y gnome-keyring

ここまで来たらあとは Visual Studio Code をインストールするだけです。
ダウンロードページ から “.deb 64bit” (Intel または AMD チップの場合) または “.deb AMD64” (AMD64 チップの場合) をダウンロードしてインストールします。

以上でインストールは完了です。
これで VSCode (on Chromebook) で開発できます。VSCode 内の操作感は当然 Windows などと同じなので、本当に普通に開発できます。

VSCode の初回の起動時にはキーリングに認証情報の登録を求められます。
2回目からは認証情報の入力を求められます。

拡張機能は適宜必要なものをインストールするなり、他のマシンと設定同期するなりして開発を楽しんでください。


■ おまけ 〜 Python のインストール

Python で開発する場合は以下のコマンドで Python をインストールします。

念のために VSCode を終了した状態で Chromebook のターミナルを開いて、

sudo apt-get update
sudo apt-get install python3 python3-venv python3-pip

を実行します。

インストールするパッケージから分かる通り、venv で仮想環境を作れます。


■ おまけ 〜 JavaScript, Node.js のインストール

こちらのページ を参考にインストールしてください。(放棄・・・すみません)


ローカルのリソースを “ガチ” で使うような開発だと、多少ストレスを感じることがあるかもしれませんが、GitHub Codespaces とかクラウド上の仮想マシンにリモート接続するような場合は、特にストレスなく開発ができるはずです。
私の場合はこのところ Azure Machine Learning のコンピュートリソースに接続していますが、この場合も不都合なく開発できています。

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