#QnAMaker マネージドで作成されるリソースを見てみる

この記事は Microsoft Azure Cognitive Services Advent Calendar 2020 に参加しています。

QnA Maker の新しいバージョンが QnA Maker マネージド です。

マネージドの新機能の概要は前の記事に書きました。(公式をまとめて日本語にしただけですけど)
https://yseosoft.wordpress.com/2020/11/28/qnamaker_managed_features/

今回は、作成されるリソースが従来の QnA Makerからどう変わるのかを見てみます。
※以下では、従来の QnA Maker を V1 と呼びます。

変更のポイントは、

  • 作成されるリソースは 2つ、QnA Maker, および 検索サービス (Azure Cognitive Search)
  • App Service、および App Service プランは隠蔽されるようになった
  • QnA Maker 作成時の Appilcation Insights 作成オプションはなくなった
  • Azure Cognitive Search は他の Cognitive Search リソースに切り替え可能

です。


QnA Maker V1 で作られるリソース

比較のために、現在の QnA Maker V1 で作られるリソースを先に見てみます。
QnA Maker に触ったことがある人にはおなじみのリソースたちです。

Application Insights も一緒に作成しておきます。新機能の詳細にキーワードとして出てきていました。

QnA Maker で 4つ、それに Application Insights とで合計 5つのリソースが作成されます。

App Service プランは設計時に適切な価格レベルを検討すると思います。
技術検証だと作成後すぐに F1 に変更するのも、いつもの操作だと思います。
V1 では、これらは “機能要件” ではないのにちゃんと設計して、ちゃんと運用するのが求められていました。


QnA Maker マネージドで作られるリソース

QnA Maker マネージドを新規作成します。
マネージドを作成するには、Azure の新規作成ブレードで “マネージド” を選択します。

これを書いている時点では、マネージドな QnA Maker を作れるのは3つのリージョンのみです。

以上に注意して QnA Maker マネージドを作成すると、確かに 2つのリソースが作成されます。

  • QnA Maker
  • 検索サービス (Azure Cognitive Search)

V1 で作成されていた App Service、App Service プランは陰に隠れて見えません。
設計者は App Service の価格レベルを考えなくてもよくなりました。運用時もApp Service の稼働を気にする必要がありません。
まさにマネージドです。設計と運用の面倒が減ります。


QnA Maker リソースのメニュー項目

続いて QnA Maker リソースのメニュー構成を見てみます。
V1 と比べて 2 個のメニュー項目が追加されます。

  • [リソース管理] – [構成]
  • [リソース管理] – [Encryption]

[構成] では Azure Cognitive Services を変更することができます。
サブスクリプション内に他の Cognitive Search リソースがある場合は、QnA Maker でそれを利用するように変更できます。課金の合計を減らせそうです。

[Encryption] では、データ暗号化のキーの種類を変更できます。


リソースの構成では、App Service, App Service プランが隠蔽されたことが大きいですね。
QnA Maker へのトランザクション数が課金の単位なので、開発者は機能に集中できるようになると思います。
ホストする Web サービスのスペックを気にしなくていいのは大きなメリットです。

Azure のリソースという観点では、マネージドの変更点やメリットは以上です。
機能面ではさらに面白い拡張があります。
次回をお楽しみに。

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