この記事は Microsoft Azure Cognitive Services Advent Calendar 2020 に参加しています。
QnA Maker のバージョン 2 にあたる(予定?)のが QnA Maker マネージド です。
いくつか 新機能 はありますが、ナレッジベースの多言語対応もその一つ。
ナレッジベースの多言語対応とは、Azure の一つのリソース (Cognitive Search) に複数のナレッジベースのインデクスを作成する機能のことです。
以下では、多言語対応のナレッジベースを作成する手順と少しだけ Tips を紹介します。
■ QnA Maker マネージドのリソース作成(復習)
QnA Maker マネージドのリソースを作成するには、新規作成ブレードで [マネージド] を選択します。
これで作成されるリソースは、
- QnA Maker
- 検索サービス (Azure Cognitive Search)
のふたつ。
QnA Maker ポータルで多言語対応のナレッジベースを作成する前に少し寄り道しておきます。
■ リソース作成直後の “検索サービス”
このタイミングでちょっと “検索サービス” を覗いてみます。
当然ですが、Cognitive Search のリソースができているだけでインデックスは空です。
この後どうなるかを見るために確認しておきました。
■ 一つ目のナレッジベース作成
QnA Maker ポータルで一つ目のナレッジベースを作成します。
従来のナレッジベース作成との違いは、先ほど作成した [Azure QnA service] を選択した上で “Enable language setting per knowledge base” を選択すること。
それ以外は今までのナレッジベースの作り方と全く同じ。
多言語対応のナレッジベースを作成するには、一つ目のナレッジベースで必ずチェックすること。
このタイミングでチェックしないと、最初に作成した “QnA Service” は V1 のナレッジベースになります。つまり多言語対応になりません。
ここでもう一度 Cognitive Search を見てみます。
ナレッジベースのインデクスがちゃんと出来てます。(当然)
■ 二つ目のナレッジベース作成(別の言語のナレッジベース)
二つ目のナレッジベースを作成します。
最初に作った “QnA service” を選択すると、”Enable language setting per knowledge base” は選択された状態でグレーアウトしています。
これで多言語対応のナレッジベースになります。
一つの QnA Service に二つのナレッジベースが割り当たっています。
■ Cognitive Search を見てみる
もう一度 Cognitive Search を見てみます。
やっぱり当然ですが、インデックスは2つになっています。
別の言語のナレッジベースもできています。
以上が多言語対応の正体です。
つまり一つの Cognitive Search リソースにナレッジベースの複数のインデクスを作成できるということです。
ナレッジベースの管理が楽になります。
Cognitive Search に複数のナレッジベースを登録できることでリソースを一つにして課金を抑えることができます。
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